彰化市彰美路そばに位置する扇形車庫(台鉄彰化機務段の動力車庫)は彰化県の古跡に指定されています。1922年に建てられ、軌道はターンテーブルを中心に車庫方向に99度広がっています。合計12列の車庫があり、まるで扇のように見えることからこの名前が付けられています。これは現在、台湾で唯一残っている扇形車庫です。機関車は長距離を走り終えたのちに、ここで休息し、メンテナンスされます。このため、「機関車の旅館」というユニークな呼称をもちます。ここは百年の歴史があるだけでなく、その軌道が特徴的な扇形であるため、彰化で必ず訪れたいスポットの一つとなっています。
園内には扇形の回転台と丸い弧形の車庫があり、鉄道の運行原理を理解することができます。そばにある展望台の上から扇形車庫全体を俯瞰すれば、その壮観な眺めに驚きの声を上げてしまうことでしょう。蒸気機関車も修復された後、復活運転が成功に終わりました。機関車は懐かしい旅を終えた後、ここに入ったため、扇形車庫の歴史や文化的な保存価値がさらに高まりました。このほか、古い日本建築が好きな方には、園内の歴史風情溢れる日本式宿舎やその周辺の鉄路村(彰化の台鉄旧宿舎群)も見逃せないスポットとなっています。ここに身を置くだけでタイムスリップしたかのような気分を味わえます。
彰化を訪れたらぜひ鉄道の旅を楽しみましょう。台湾で唯一残っている扇形車庫および鉄路村に足を運べば、遊びながら彰化の鉄道文化の美しさを深く理解することができます。